優性遺伝子 劣性遺伝子

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英語で何と言うのかしら?

What are they in English?

Dominant gene and recessive geneでした。

先日、日本遺伝子学会が、遺伝子学上の「優性」「劣性」を「顕性」「潜性」に改めた、という興味深い記事を読みました。

It is already difficult to translate this because these words are the same in English! 「優性」も「顕性」も英語にするとdominantだから翻訳が難しい!「顕性」and 「潜性」are both recessive.

その語感が「優れた遺伝子」「劣った遺伝子」というニュアンスに誤解されやすく、10年ほどかけて見直しをかけたらしいです。 In fact, my first impression of these words was “superior” and “inferior". 実際、私はこれらの言葉から、「優れた」「劣った」という印象を最初に受けました。

実際は、「優性」、「顕性」は特徴が現れやすい遺伝子のタイプで、「劣性」、「潜性」は現れにくいタイプというだけで、優れている、劣っているということではないのです。

Whoever came up with these translation a hundred years ago might have preferred something easy as “superior” and “inferior” disregarding its nuance to non-medial people. この訳を100年前に考えた人は、医療関係者以外の人が感じるニュアンスは気にせず、簡単な言葉を選んだんじゃないかしら。

「顕性」「潜性」となった今は、むしろ「顕性」は「自己主張が強いが平凡」、「潜性は潜在的で魅力あふれる」、と感じたりもします、私個人的には! My personal impression now is 「顕性」is “assertive but ordinary”, and 「潜性」 is “have potential and thus attractive”!

現在、英語から調べてみると、「dominant」には「優性」、「recessive」には「劣性」がまず出てきて、定着しています。

「顕性」、「潜性」を調べると、医学的に難しい文章が多かったです。

そもそも遺伝子ですから、そうそう日常会話に出てくるわけではないかもしれませんね。少なくとも今までは。でも最近は遺伝子の研究やその適用も増えてきて、我々一般人にも身近なものになってきたから、「この訳おかしいぞ」という声が上がってきたのですね。

素晴らしい動きですね。 こういう翻訳の歴史に遭遇できると、テンション上がります!

言葉は影響力がありますから、少々難しくなっても、きちんとしたその意図を伝えるものにしていくことはとても大事だと私は思います。

You have a nice weekend (^ ^)

Love, Sasha